郵送演劇 HOMESTAY AT HOME vol.1 『ハウスダストピア』

あなたの住まいに「演劇」を郵送します。
スマートフォンと住まいとあなたで上演される演劇。

ウンゲツィーファ 郵送演劇
HOMESTAY AT HOME vol.1
『ハウスダストピア』
劇生：本橋龍、一野篤、山中美幸、藤家矢麻刀、黒澤多生、山田薫、あなた
絵：たからだゆうき

1.まず、オンラインショップにてチケットを購入します。あなたのもとにチケットが届きます。

2.チケットを開くとQRコードが幾つか付いています。其々、鑑賞の順番と「場所」が記載されています。

3.QRコードを読み取ると、YouTubeの限定公開動画に飛びます。それを順番通りに指定の場所（キッチン、トイレなど、家の中にある場所）で再生します。その場所を舞台とした音声が流れます。

4.最後に、あなたが読むべき台詞が記されています。それを読むことで演劇は幕を閉じます。

演劇とは「人」と「何か」が関係する上で発生する何らかの密度だと思っています。演劇の「プレイヤー」たちはそこに興味感心があるのではないでしょうか。そしてそのプレイヤーには、鑑賞者も含まれると思っています。劇場に足を運ばずとも演劇は起きる。例えばリモートという形でも。しかし、リモートを鑑賞するということにおいて、鑑賞者はプレイヤーになりづらいように思います。そこで、一つ仕掛けを考えてみました。あなたのスマートフォンを指定の場所に置き、こちらが用意した音声を再生します。音声はその場所で起こる物語の断片です。それとあなたが関係することで、何らかの密度、つまり演劇が発生します。プレイヤーとして、この演劇に参加してみませんか？

「ハウスダストピア」
この部屋は、僕のものだ。
何故なら僕が住んでいるからだ。
でも、そのことは、僕の前に住んでいた人も、さらにその前に住んでいた人も思っていただろう。そして僕の後に住む人も思うのだろう。西陽が差し込むこの時間が僕は好きじゃない。見えなかった部屋の埃が、そこにいたモノたちの姿が、記憶や魂が、照らし出されていく。